5月9日 読売歌壇栗木京子
今週の選(10選のうち3選に栗木氏の評が入っておりその3選のこと)はどれも私の興をそそるものばかりですが強いて「ハンカチを捜しに駅まで引き返す今後のわれの戒めのため:鈴木基充」にしてみました。実に身につまされる作品です。家では妻と「あれなにしに来たんだっけ?」としょっちゅう言い合っています。物を置いた場所を忘れ、今していることを忘れ、テレビに出てくる有名人の名前を忘れ よくもまあこんなに忘れるもんだと我ながら感心しています。私は会社を出るときに電気を消したか、エアコンのスウィッチを落としたか不安になり何度会社に戻ったことか。10分歩いて気づき10分かけて戻り異常ないことが分かったときはよかったのやらあほらしいのやら。「粗相がないのでこれでよし」と自らを励ましてからでないとすんなりとは帰れません。この作者のように大事に至らないよう普段から注意しておくべきですね。他の2選はどうぞ読売新聞で。