3月30日 散る桜
今日午後は久々に天気が良く代理店に行く途中新京成常盤平駅近辺を通ったのですが満開の桜はたいして風もないのにハラハラ散っていました。桜狂人西行法師は「春ふかみ枝もゆるがで散る花は風のとがにはあらぬなるべし」と詠いました。また「散る花を惜しむ心やとどまりてまた来ん春の種になるべき」とも。桜は咲いている時は言わずもがな桜は散るときにも人々に感慨を催します。散るのが惜しくて堪らない、何ともやりきれない思い、あるいは悲しいことではあるがしょうがないまた来年のこの時期まで待とうなどとかの時代の風流人は沢山の歌を作りました。勿論まだソメイヨシノは世の中にはなく山桜が主体だったので咲き方などは今と少し様子は違っていたかと思いますが、西行ほどではないにしても平安の昔から今に至るまで人々は山野に出かけ桜花に酔い、散る花を悲しみ皆さんそれぞれの気分で楽しんできたのですね。私もこの時期が大好きです。