3月2日 東大寺修二会
3月1日から2週間に亘り奈良東大寺で修二会が催されます。私は実際に見たことはないのですが奈良時代から休むことなく1200回以上続いているというこの儀式はいろんな人が感想を述べており一度は拝みたいもんだと思っています。12日目のお水取りや松明が有名ですが実際にはこの期間中修業を許された若い僧たちが全身全霊を投げうち世界平和などを祈るものなのですね。かつて芭蕉もこの儀式を見たことがあるようで「水とりや氷の僧の沓の音」の句を作っています。沓は木靴みたいなんものでこれを履いて様々な修行に走り回るのですね。私の好きな白洲正子さんの随筆にもこ荘厳な場面が描写されています。旧暦2月すでに厳冬期は過ぎたとはいえ夜中の寒さはまだまだ厳しいものがあるのでしょうが僧侶たちの一心不乱の祈りは熱気を帯び声明は厳かに響き渡るのでしょう。今年は東大寺修二会の声明が5月に大阪フェスティバルホールで聴けるとのことです。