2月8日 月と暖炉と蝋梅と

家から最寄り駅に行く途中に暖炉がある家と車5台分の駐車スペースがある広い敷地の家が並んでいます。駅の方から歩いて来て踏切を渡るとまず薪を燃やしている匂いがしてきます。木を燃やした時の何とも言えない香りはたまりません。我が家の暖は電気ですので暖かい風が流れてくるだけです。以前は石油ストーブを使っていましたが石油は油臭いだけで何の感慨もありませんが、かすかに覚えている小さい頃のかまどで木がはじける音、赤く燃える色、炎はいまだに実感が残っています。このお宅の玄関先には暖炉用なのでしょう7,80cmくらいに切りそろえられた木が積んであります。そしてそこを通りすぎるとお隣の庭の方から蝋梅が香ってきます。確か一本しかなかったと思うのですがとても鼻孔をくすぐります。夜目に花は見えないのですがふくよかな甘い匂いがしばらく続きます。街燈もない狭い道ですが月の光と暖炉の匂いと蝋梅の香りと、贅沢な道です。