2月6日 読売歌壇栗木京子
今週の選「亡き父母の面影やどす我が顔に向かいて「おはよう」今日を始める:高山豊子」不思議なもので若い時から今に至るまで顔の印象は随分変わってきていますが年を取るにつれだんだん父母に似てきているように思います。弟は私に「お父さんと同じ格好をして歩くね」といいます。腰が悪かったりするのも似てきました。鏡に映る顔も何となく後ろから父親が出てきそうな雰囲気です。遺伝子を受け継いでいるのですから当たり前といえばそうなのですがちょっとした仕草、しゃべり方、歩き方などまでは遺伝しないと思いますがなんか似てき始めました。昨年は父親の今年は母親の17回忌です。頭に浮かぶ両親はいつも若くそして私もそれより若いのです。夢に出てくるときは。家の動くアルバムのなかにそんな両親の写真が入っています。孫たちの写真と一緒に。実際には会っていないジジババと孫たちがアルバムの中で会話をしているようです。