12月20日 材木座海岸命名権

数日前俳人長谷川櫂氏が日経夕刊に「変幻する海」という題で寄稿している中に初めて知ったことが書いていました。全体的には海は変幻自在に変化する。青い砂漠と表現されたりあるいは彼は意識がなく荒れたり凪いだりするのだから「青い無」ではないのかなど非常に面白い内容なのだが、その中で10年前に鎌倉市が材木座、由比ガ浜の命名権を売り出したが由緒ある名前が変わることを憂えた鳩サブレの老舗豊島屋が年間千二百万円、十年間契約で命名権を買い取りもとの名前のままにすると決めた。十年が過ぎ契約は終了したが市は今後別の方策を考えるということだが驚きました。金になる木を埋もらすのは勿体ないとばかり「命名権」を売りものにする風潮がありますが、さすがにこの由緒ある名前が訳の分からないものに変わるのには抵抗があります。歴史的な名前が陳腐なもの、その場所とは何の関係もないものに変わっていますがもっと歴史を大事にしたいものです。