12月7日 初霜

このところ朝の通勤時時々マスクを外すと息が白くなるのには気が付いていましたが今朝は畑が真っ白になっていました。多分初霜だと思います。最低気温を比べると今朝が特別寒かったわけではなさそうですが風向き、日照量などと関係するのでしょう。これからいよいよ本格的な冬になっていくのですね。今春亡くなった虚子の孫稲畑汀子さんに「初霜のありしと告げてゐる大地」というのがありました。なんという句でもないと思うのですが初霜に驚き大地がくっきりと浮かび上がりさあ初霜ですよと告げてでもいるような白さ。やはり凄い俳人はいとも簡単に心の感動を表現できるのですね。「初霜を身におきたらん如く老ゆ:山口青頓」というのもありました。だんだん寒さが身に染みてくる今日この頃。同じ老いるなら凛として初霜のようにすべてを白さの中に閉じ込めてしまう優しさを持っていたいものです。