11月15日 読売歌壇栗木京子
昨日は新聞休刊日ということで一日順延。今週分はどれもほのぼのとした家庭生活が伺われる作品ばかり。「お一人様一玉限りの白菜に妻の後ろに並んで居たり:岨中 幸男」この情景あります。私はインスタントコーヒーの特売でおひとり様一本限りの時妻の後ろで一本待って並んでいます。我が家では私が挽いて供する豆コーヒーと日常用のインスタントを使い分けています。パン焼き器の時間をセット間違いして夜中にパンの香りがしてきたとか孫の為に植えた柿の木に実がならないので終活初めに木を切ったとか生活の一部それも何となくほほえましい作品が選ばれていました。栗木さん自身も若い時の夢に満ちた未来を賛歌した作品からこのような日常生活に幸せを感じるものにも思い入れがあるのだろうと推察しました。何となく杓子ばったり、普段言えないことを言葉にしてみるのが短歌のような印象がありますがこのように親しみやすい作品にも目を向けている栗木さん。