10月19日 大徳寺の忘れ物
昨日の新聞で京都府教育委員会が昨日国宝の建物「大徳寺方丈」の解体修理中に江戸時代初期の」1635年の建立当時に使われたとみられる大工道具の「のみ」が軒の裏側から見つかったと発表したことを報じています。木材と木材の狭い隙間に入った状態で、工事に関わった大工が置き忘れた可能性があるとのこと。今回の「のみ」は大工さんにとって一番大事な商売道具。それを失くしたのですからご本人も真っ青、棟梁からはしこたま叱られたのでしょう。なんだか400年前の大工さんに「こんなところにあったよ」と教えてあげたいくらいです。古い建物の解体修理ではいろんな面白いことが報告されています。古いところでは法隆寺五重塔の内部には当時の大工さんが書いた文字が見つかっています。これは当時大工さんが文字を使っていた証拠で非常に学術的な意味があるようで国宝級の落書きです。今回の忘れ物は当時の大工さんの仕事ぶりを垣間見せるようです。