2014年8月25日 営業担当者の雑記
昨晩NHKスペシャル「神秘の球体 マリモ 北海道阿寒湖の奇跡」を大変興味深く見ました。球体マリモは世界でも今やこの阿寒湖のキュールイ湾岸だけにしか生息していないとのことです。以前はアイスランドの湖にもいたらしいのですが環境の変化でいなくなったようです。本来一本一本の藻は葉を伸ばし出来るだけ太陽の光を取り入れることで光合成をしているのになぜマリモは最も非効率的な球体になっているのか?そもそもどのようにして球体になるのか?釧路市マリモ研究室の若菜勇氏が昨年国の特別許可を得て複数の水中カメラを1年間に亘り設置しその生態を捉えた。それに依ると風速6~7メートルの風が吹くと波が岸近くの底に生息しているマリモを上下させ他のマリモとぶつかりながら円運動をする中で段々球体になっていく、そしてマリモが移動することでその下にあるマリモも光を取り入れることが出来ること。 またその仲間同士のぶつかり合いのなか
で表面に付いているこけが落ちていくこと。
さらに数年ごとにマリモが岸に打ち上げられその切れ端が湖中に引き込まれまた丸くなっていく。若菜氏はこのサイクルを輪廻と言っていましたが、不思議への回答はマリモが厳しい環境を生き残っていく為の「進化の最終形」であることなど実に不思議なマリモの生態に驚きの連続でした。