8月8日 百日紅

「二十世紀ナシ」をその名前の由来にする松戸市二十世紀が丘の街路樹は「さるすべり」で今夏も立派に咲き続けています。ここはきれいに区画された町で40年位経つようですが百日紅は多分そこまで古くはないと思います。赤、白、紫があるのですが色使いには何となく括りがありそうです。「さるすべり」の名前はサルでも登れないほど木の肌がツルンとしているからとも聞きますが私は「百日紅」の方がピンときます。紅色だけではありませんが花の少ない夏、濃い緑の葉の中に咲くこの花はとても目立ちます。ボチボチ終盤戦に差し掛かっているのか木の根元に花弁が散らばっています。サンゴのかけらのような、ごく小さな縮れた花弁がついた小枝ごと落ちています。香りはまったくありません。金木犀のように騒々しくはなく桜のように妖艶でもありませんが確かに百日紅を主張しています。特別な思い出があるわけではありませんが私の夏の花は「百日紅」です。