8月5日 捨てられません
日経夕刊に劇作家の鄭義信氏があすへの話題に「祖母が残した端切れ」という題で書いている文章に共感。もう父母が亡くなって誰も住んでいない実家に帰りソファに腰をおろし部屋を見渡すとあちこちに母が残した物であふれていた。母は貧乏性なのかなかなか物を捨てられなかった。思い出すに祖母も実家から持ってきたのであろう布の端切れが入ったトランクを大事にしていた。脳を打ち一時錯乱したことがありその時端切れを裁断したが何故そうしたのかはわからない。私も還暦を過ぎそろそろ不要なものを整理しなければと思いながら「もったいない、いつか必要」と踏ん切りがつかないといいます。結構共感する人もいそうです。私の妻も数十年前子供たちが使ったタライをいまだに捨てずにいます。若い頃とはすっかり体形が変わったのに「もしかしたらまた着られるようになるかもしれない」と取ってあります。私は小さな声で「絶対にありません」というのですが。