8月3日 つけ込み契約

日経夕刊に「つけ込み契約 対策進まず」と出ていました。つけ込み契約とは消費者の加齢や知識・経験の不足など、合理的な判断ができない状況を不当に利用して契約を結ばせるもので有識者が長年こうした契約の取り消し権を求めるが実現していないという。例えば①認知症の兄嫁が勧誘されるまま複数の生命保険に加入し、生活に支障がでるほどの保険料を払い続けていた②スマホをあまり使わない高齢者が「セット販売が必要」と本来不要なタブレット端末などを渡され、通信料金を請求されたなど四つの相談事例がでていました。それでなくてもややこしい生命保険やスマホのこと、私も他人ごとではありません。消費者相は従来の取消権を超える側面があるとして「年齢・心身の状態」も考慮した情報を消費者に提供するよう事業者に努力義務として求めるにとどまったようですが、判断力の鈍い消費者の脆弱性につけ込む業者に対策すべきだとの声も高まっているようです。