5月16日 奥の細道
今日5月16日は「旅の日」なんだそうです。このところコロナ禍のため旅行は煙たがられていましたが少しずつ収まってきたように思います。なんでも1689年芭蕉が奥の細道の旅に出発したのがその由来とのことです。それにしても芭蕉には感心します。旅の動機は「歌枕」を訪ねるだとか崇拝する西行の足跡をたどるのだとか諸説あるようですが私が一番驚くのは出発時の年齢が46歳、人間わずか50年と言われたころ半年ほどかけて江戸深川から平泉、山形経由の大垣まで1800Km程を曾良とほとんど徒歩で回ったというのです。当時の人たちが健脚であったということを割り引いても、芭蕉が実は忍者だったという説を信じてもとても信じられません。まして今のようにホテルがあるわけでなし、行く先々に知り合いがいるわけもなし時には野宿もあったのでしょう。そんなことを思うと文学的な「奥の細道」の価値もさることながら私は芭蕉の元気さに驚かされます。