2月1日 勝ち続けるために
今日経夕刊の「人間発見」というコラムに剣道家の宮崎正裕さんが出ています。この方は「平成の剣豪」「宮崎の前に宮崎なし宮崎の後に宮崎なしと称賛され全日本選手権で不可能と言われた二連覇を二回、通算六度の日本一に輝いている人です。彼の剣風は守りに重きをおいており竹刀が基本である体の中心から外れることが多くあった為日本一にふさわしくないとの批判を一部で受け「良い剣道とはなんなのか!」と悩んだそうです。しかし審判が旗を上げたのだから一本だ。おかしいというなら審判を批判しろという言葉に勇気付けられ少なくとも自分は悪いことはしていないと考えられるようになった。相手を徹底的に研究し癖を見抜き守りに活路を見出し何十年もかかったが最終的によけてから打ちに転じるところまで完成度をあげた。勝つためには守りが重要だ。攻撃的で強い人はいるが試合で勝つ人に共通しているのは「打たせない」ことだと言います。重い勝負師の言葉。