1月11日 米團治
昨日恒例の桂米團治の「噺小屋新春スペシャル」に行ってきました。これは米團治が年2回銀座ブロッサムで開く独演会+弟子連れ公演です。私は多分この企画が始まった頃から行っています。亡くなった桂米朝が大好きでその息子小米朝(今の米團治)も追いかけることになりました。かれの芸風は持ち前の美声で明るくバカバカしくそれでいて親譲りの芝居噺は堂に入っています。モーツワルトが大好きで自分でもオペラをやりパリ公演ではフランス語で一席したそうです。今回は「三枚起請」という廓話を最後にしたのですが私には古今亭志ん朝の色っぽい艶のある話っぷりが頭に残っており米團治の話に少し違和感がありました。正月なので明るく陽気にガハハという意図だったのかもしれませんが廓の女性の手練手管、それに騙されてしまう男三人という筋立てなのでもう少し人情、お女郎さんのちょっとした寂しさ、意地みたいなものがでていればなどと講釈を垂れています。