11月11日 寂聴さん逝去
瀬戸内寂聴さんが9日に亡くなっていたと報じられていました。99歳。もう近いだのこの世に未練はないだのといいながらこの人はずっと生き続けるのではないかと思っていましたので驚きました。一言で「波乱万丈の人生」などとは片付けられない生き様。今でも女性のハンディーはまだまだありますが大正、昭和と彼女が生きてきた時代は女性にとって生き辛い時代だった。そんな中でも彼女はある時期まで自分の思い通りに生きてきました。私は彼女が剃髪する前から好きでその作品も沢山読みました。凄い人だなと思いながら子供を捨て家を出たときの心境は如何ばかりだったのだろうとも思いました。後に当時のことを振りわが子を捨てた心境を語っていましたが彼女の「愛」は子供を捨てたことへの懺悔の意味もあるように思います。後年出家してからは一層社会活動にも熱心で理不尽なことと闘い本音で語る仏の道は沢山のファンが寂聴庵に押し掛けたとも聞きます。