2014年6月30日 営業担当者の雑記

昨日久しぶりに落語を聞きに行きました。演者は名人桂米朝のご子息で早くからその本格的な芸風が期待されてきた桂米團治とその一門。当日のトリは「三十石」という噺で米朝さんが何とものんびりした淀川下りの情景を映していたのをどのように演じるのか興味津津でした。お弟子さん、一門の一席が終わり中入り前に出てきた米團治。開口一番実は一昨日母親、つまり米朝の奥さんがなくなったことを報告しました。スケジュールが詰まっていたのでその日御通夜翌日告別式でその晩つまり28日夜には大阪岸和田で公演。こんな時間がない中式次第をこなせたので次もきっとうまくいくと思いますと米朝師匠に絡め笑いを取りながら、こんなときにはやはりこれしかないでしょうと選んだ噺が「地獄八景亡者戯」。故人が三途の川を渡り旧知と再会したり生前の思い出を面白おかしく綴る噺。母親が亡くなったことを逆手に取ったこの演題に何ともびっくりしました。芸人魂とでも言うのでしょうか会場を大いに沸かせた一席でした。これからが期待できる三十石も含めとても密度の濃い一日でした。