9月3日 情状酌量
今日介護施設の方と商談をしながら色んな事を教わりました。かつて日本で一番大きかった介護施設の会社が所内で起きた殺人事件を機に倒産してしまった。殺人の内容は職員が入居者を殺めてしまったというものです。私は「なんと職員が!会社まで潰してしまって、何という人なんだ!」と単純に怒りました。そこで商談相手の方が「介護施設入居者にはいろんな人がいる。認知症で何を言っても通じず自分の言いたいことだけを言う人、感情の起伏が激しく時に掴みかかってくる人、粗相をしてしまう人など。勿論たとえそんなことがあっても手をあげたり、まして殺人など許されるものではありませんが」といいました。自分の単純極まりない発言が恥ずかしくなりました。人のことを貶すのは簡単だがそこには複雑な事情もあるんだということ。殺人そしてその所為で会社まで潰してしまった罪はあまりにも大きいのだがそれでも情状酌量の余地はありそうな気がします。