2014年6月26日 営業担当者の雑記

昨日の朝日新聞に教育学者の板倉聖宣が「虹の色」を例に挙げ長年提唱してきた、仮説を立て実験して確認する楽しい授業、「押しつけを排する授業」についての記事がありました。虹の色は7色だと小学生の時教えられたが彼にはどう見ても6色しか見えなかったのが疑問の始まり。江戸時代以前に虹を7色と書いた文献はほとんどなく江戸、明治期に欧米から入ってきた「ニュートン説:著書には当初5色と書いていたが自然界における7という数字の重みにこだわった」の受け売りが7色の源と結論づけた。そして米国では1941年にモリス・パーカー氏が編んだ教科書「雲と雨と雪」の中に「虹を描くには6色が必要です。虹は7色と説明を受けた人もいるかもしれませんが、藍と紫はとても見分けが難しいので、あえて分けたい理由がなければ、分ける必要はありません」という一文を発見します。見分けられなければ見分けなくてもいいという米国流は押しつけない教育のように思えたというのです。考えてみれば太陽光はあらゆる色をはらむ。虹の色にそもそも分け目などないと結ばれています。