7月17日 白鵬と照ノ富士

大相撲名古屋場所は横綱白鵬が大関照ノ富士を破り全勝同士の争いに決着をつけ優勝した。14日目まで全勝同士での千秋楽結びの一番。片や日の出の勢いの大関、片や6場所休場で今場所に進退をかけた横綱。最後の仕切りで横綱は大関をにらみつけなかなか蹲踞の姿勢にならない。もう心理戦が始まっているのだ。照ノ富士も負けじと睨み返す。両者手を付き立ち上がった。横綱は張り手さらに肘うちと仕掛けるが大関はひるむことなくまわしを取りに行く。息を継ぐ間もない攻防の末横綱が小手投げで勝利。物凄い形相とこぶしを握ってのガッツポーズ。勝敗は決まった。ある解説は「それほどまでして勝ちたいのか」と白鵬の荒々しさを非難。もう一人の解説者は「家族の前での晴れ姿白鵬はこれで引退するのでは」ともいった。それほどに劇的な勝負だった。人が何を言おうと自分の姿勢を貫いた白鵬の芯の強さ、そして怯まず勝負を挑んだ照ノ富士。心に残る一戦でした。