5月10日 コロナに負けた!

昨日の日経朝刊「春秋」は胸が痛みました。大学院生だった小田和正が建築家か音楽かの選択肢の中で後者を選び「建築への訣別」と題した修士論文を教授の前で発表しその足で新宿に向かう。予定されていた公演のためだ。会場は新宿駅近くのライブハウス「ルイード」。このライブハウスが場所や運営者を変えながら多くの逸話を残し昨年閉じた。「コロナのクソ野郎に負けてしまいました」。公式サイトの代表者には悔しさがにじむ。都の緊急事態宣言で都が休業などをを求めた施設はライブハウス、ゲームセンター、映画館、古本屋、演芸場。都市の隙間に息づく豊かな空間がこの先どれだけ死んでいくのだろうと結ばれています。私は小田和正のデビュー当時から聞いており多少の感傷とともにこの記事を読みました。ただ仕様がないでは済まされない為政者の失策です。一度失われた文化はもしかしたらもう戻ってこないかもしれません。歌も落語も演劇も映画館も。