2014年6月9日 営業担当者の雑記

この時期になると家の隅に「どくだみ」が咲きだします。ハート形の葉と白い4枚の花びらを付けた可愛らしい花なのですが独特のにおいがするので見つけると抜いています。昨日も雨の合間をみて引き抜いていたのですがこの癖のある匂いで昔母親がどくだみを煎じて飲んでいたのを思い出しました。
私が多分小学生のころだったように思います。近所の土手に行ってこの臭い草を取ってきました。地中に広く根を張っており上手に引っ張り出すと手に余るほどになりました。花のかわいさなどにはまったく興味はなく唯母親に言われたから摘んでいただけです。去年七回忌を済ませました。不思議なものでこの「どくだみ」とか好きだった「茗荷」とかあるいは春になると「海棠」の花とか彼女が好んでいた香り、色などを見るとふっと思いだします。その瞬間に出てくるのはいつも若くきれいだった時の顔です。晩年はかなり痴呆が進みわたしの顔も時々しか思い出してくれませんでした。頭の中に出てくる母親は何時まで経っても年を取らず私はいつでも少年です。