3月24日 他山の石

自民党の二階堂幹事長が公判で選挙違反を認めた河合議員のことを聞かれ「本人も反省しているようだが党もこうしたことを他山の石としてしっかり対応していかなくてはならない」と発言したことに対し各方面からいろんな意見が出ているようです。自分の身内の話なのに「他山」とは何事ぞという内容が多いようですが、故事成語の使い方は余程気を付けないと誤解を生みます。この他山の石にしても文科省が行った世論調査では「他人の誤った言行も自分の行いの参考にしたい」と正しく意味をとらえている人は3割くらいで正反対の「他人の良いところは自分の行いの手本となる」と答えた人が2割近くいるとのことです。もしかしたら二階堂さんは人を食って生きている方ですから「河合議員のやったことは正しいので自分も見習いたい」とすっとぼけたというのは穿った見方でしょうが、言葉で人心をつかむのが政治家だとしたら少々誤用が過ぎたかもしれませんね。