8月3日 百日紅

今年の梅雨明けは例年よりかなり遅いように思いますが明けた途端強烈な暑さです。まるで短くなった夏の時期を取り戻すかのように入道雲、ギラギラ太陽、吹き出す汗と三拍子も四拍子も「夏本番」です。松戸二十世紀が丘に懇意にしているお客さんがあるのですがそこの並木は見事な百日紅です。ピンクが多いのですが青年期位の樹木なんでしょう葉もかなり茂っています。「散れば咲き散れば咲きして百日紅:千代女」美人で有名だったという加賀の千代女、まさか自分のことを言っているのではないでしょうがとにかく百日紅は花の時期がとても長くこの花が咲かなくなると秋到来となります。また「百日紅ごくごく水を呑むばかり:波郷」石田波郷は結核で長い間療養生活を経験しているせいか生命力に溢れた百日紅とこの暑さにただただ水を呑んでいるという何でもないことへの賛歌、今こうして生きているという実感がこもった句私は勝手にそんな感想を持ちました。