7月22日 コロナも強敵 がんも強敵
今日の日経夕刊に東京大学の中川先生が「コロナも強敵 がんも強敵」と題した文を書かれていました。まずコロナについてPCR検査の件数が増えれば陽性患者が増えるのは当然なので重症者、死亡者の数をより重視する必要がある。その観点では死亡者は全国的にほとんど増えていないし重症者の数もおおむね減少傾向にある。一方ガンは流行性の感染症と違い、高齢化とともに増え続けていく。新型コロナウイルスばかりに関心が集中するとバランスを欠くことになる。現在1年間に男性は57万弱、女性は44万人ほどががんと診断されている。そして2035~39年の長期予測では男は1割以上、女は2割近く増加すると見込まれている。同時期内での長期予測では5年以内にがんと診断されて生存している「有病者」は男性では6%、女性では19%も増加するのだとか。新型ウイルスを甘く見てはいけないが、がんというまだまだ高くて厚い壁の存在を忘れてはならないと結ぶ。