7月15日 朝顔

今日の読売新聞朝刊に「朝顔」のことが書いていました。「朝顔」は朝咲くのではなく前日暗くなってから10時間ほどで花が開くようになっているのだそうです。つまり前日の日暮れが6時だと朝4時に咲くのです。そうすると前日の日暮れを遅らせ例えば夜中の2時まで灯りを付けていると咲くのは翌日12時頃となりもはや「朝顔」とは言えなくなるのですね。梅、桜の開花時期といい植物は自分の生活スタイルを記憶にとどめて置くことが出来るようです。確かに電照菊はその習性を利用して商売にも役立てている一例です。朝顔はぼちぼち咲くころなのですが昨今はあまり人気がないのでしょうか家の近所でもあまり見かけなくなったように思います。「朝がほや一輪深き淵のいろ」という蕪村の句がありますが本当にこの群青は深山の渓谷を思わせる色で落ち着きのある大人の風格を偲ばせます。江戸紫、なす紺などもいい色ですが私は蕪村の群青が一番好きです。