2014年3月4日 営業担当者の雑記

この時期の風物詩として3月1日夜東大寺で奈良時代から続く「修二会:お水とり」の本行が始まり練行衆と呼ばれる僧侶らが二月堂にこもったと報じられていました。ちょうど時を合わせ日経新聞夕刊「こころの玉手箱」に東大寺長老の上野道善氏の話が掲載されていました。「水とりや氷の僧の沓の音:芭蕉」差懸けという下駄のような履物をつっかけ声明を大声で唱えながら板張りの堂内を駆け回り五体投地を荒々しく繰り返しながら約一ヶ月間外界との接触を絶ち本尊、十一面観世音菩薩に日頃の罪や過ちを懺悔しながら世界平和や人々の幸福を祈るというものでお水取はほんの序幕に過ぎないとのこと。私は童子が突き出す大きな松明の火の粉が飛び散る映像しか知りませんでしたが実はとても厳しい修行の場なのですね。