1月15日 桂米團治公演

去る12日に恒例の銀座ブロッサム「桂米團治独演会」に行ってきました。この公演は正月と夏の2回あり私はこれを見ないと新年になりません。米團治は毎回違う弟子を連れており今回は團治郎と吉の丞が一席づつ師匠が3席でした。まずは「軽業」という伊勢参り道中の縁日にでている見世物小屋の様子を正月らしくにぎにぎしく話し次に「一文笛」という米朝が得意にしていたスリの話。掏り仲間の仕事ぶりを自慢・紹介(?)する話です。最後は「池田の猪買い」。ある冷え性の男が大阪北西部の池田に猪の肉を買いに行った時の話。米團治は何しろ声がでかくよく通り(オペラ公演の経験あり)また様子がいいので小米朝といった時代から見ていました。今回はその片鱗だけでしたが芝居噺が得意で所作も実に確かです。かといって芸一筋といった様子はなく若旦那噺も色っぽい擽りもいやらしくなく十分にスケベで大好きな芸人の一人です。だんだん成長して弟子を見るのも楽しみです。