4月1日 営業担当者の雑記

松戸の桜は満開からぼちぼち後半戦のようです。風が吹くと花吹雪となりその下を通るのは何とも豪勢です。いつの時代ににもどんなところにも「花狂い」はきっといるのでしょう。私はそこまでの熱心さはありませんがそれでもこの時期車で行ける範囲の桜を訪れています。平安末期に「西行」という風流なお坊さんがいてが桜への並々ならぬ思いを込めた歌がたくさん残っています。今週は彼の思いの一端をご紹介したいと思います。まず「花見にと群れつつ人のくるのみぞあたら桜の科にはありける」西行が一人桜を楽しんでいたら止めていたのに近所の人達が見物に来たのでしょうがなく招き入れた時のもので、一人でのんびり楽しみたかった西行が「美しすぎるお前が悪いのだと」愚痴ったのに対し桜の精がそれを諫めた。西行がまどろみから覚めると相変わらず桜は見事にその姿を見せているといった内容で「西行桜」という彼に纏わる能の代表作の一つにもなっています。