9月7日 営業担当者の雑記

9月2日の読売新聞掲載「四季:長谷川櫂」に西行の歌が出ていました。「おしなべてものを思はぬ人にさへ心をつくる秋の初風」少々前の記事だったのですがこのところの天気をみるとこの西行の初風が感じられるようになってきました。今年の夏はそれはそれは呑気な事をいっている場合ではない下手をすると命まで取られかねないといった暑さでした。連日35度を超えテレビでは熱中症に注意、水分をとりましょう!昼間は急ぎの用でなければ出かけないようにしましょうなどと訴えていました。ですがやはり9月に入り台風が去った後の風には何となく秋を感じるようになりました。雲が、夕焼けの色が虫の鳴き声が夏の終わりを告げています。平安の人たちは今よりもっと季節の移ろいに敏感でかつそこに自分の心の動きを見たのですね。坊主というにはあまりに現世的な西行。こんな歌を作りながら実は破天荒な逸話も沢山残っており大好きな歌人のひとりです。