3月13日 営業担当者の雑記

どうでもいいような話。今朝の日経最終面に「江戸の景色 十選」と題し歌川国貞の「雪のあした」という浮世絵が出ていました。内容は正に江戸庶民の生活の一端で正月の若水汲みという行事に近所の人たちが井戸の周りに集まって子供が遊んでいる光景です。その中で井戸に注連縄を張り巡らせてあるのを見て思い出したのですが千葉では左右の太さがかなり違う注連縄が正月前お店に出ています。見たことがない不思議な形だなと思っていたのですが偶々一茶の正月の句文を読んでいたら「竈は大根注連といふものを引はへて」という言葉が出てきます。大根注連というのも初めて聞く言葉なので調べてみますと江戸では真中が太く左右が段々細くなる一般的な注連縄と左右の太さが違う注連縄とがあり前者を大根注連後者を牛蒡注連と呼んでおり、私が千葉で見ているのは牛蒡注連なのですね。所変われば何とやらと言いますが長い間の不思議の一つが氷解しました。