11月9日 営業担当者の雑記
今日の日経夕刊「プロムナード」というコラムに森田昌生という学者が「読み、書き、数学」という題でおもしろいことを書いていました。40年前数学教育を専門とするあるフランスの研究者が、「船上に26匹の羊と10匹のヤギがいる。このとき、船長は何歳でしょう?」という問いを小学低学年の子供たちに投げかけたら大多数が「36」と答えた。その後数学研究所で規模を大きくし追加実験を行ったら9割近くの子供が問題が無意味であることに気づかず文中の数字を組み合わせて答えをひねり出した、というのです。そこで森田氏「私たちは何のために算数を学ぶのだろうか」と問い「あらかじめ決められた手続きに従い、正しく計算する能力を身につけること」としそれはもはやコンピューターに叶わない。つまり論理的な思考を頼りに新たな概念を生み出しそれを使いこなしていくことこそが数学を学ぶことの意義なのだと結ぶ。算数苦手な私は大いに納得しました。