10月18日 営業担当者の雑記

今朝新聞を取りに行ったら久しぶりのそして今日一日だけという晴天でした。昨日までのうすら寒さが和らぎ日中は過ごしやすくなるのだとか。ふと「誰彼もあらず一天自尊の秋:飯田蛇笏」の句が浮かんできました。「一天」という表現が今日の青空には似あうと勝手に思ったのですが多分「一転」の発音から上の句が浮かんだのだと思います。突きぬけるような透徹した誰彼のものではない彼自身に対峙する秋の空そして自分が生きてきたその人生は誰に媚びるでもなく只管自分の思い通りに句作に励んできた。それこそは自分が誇れる生き方であった。この句は蛇笏最晩年それも死を直前にした作とのことですが私の事を思うと何とも情けない人生を送っておりとてもこんな心境にはなれないと思います。それだけにこの句のそして彼自身の人生に対する真摯な態度に感心しせめてこんな生き方を尊敬出来る自分であることを嬉しく思うだけです。