3月29日 営業担当者の雑記

今朝の新聞に「豊島産廃 最後の船 撤去完了 島民の闘い40年」という記事が出ていました。香川県小豆島の近くにある瀬戸内海に浮かぶ風光明媚な島で起きた産廃事件。もう40年になるのですね。高度成長の時代1978年兵庫県の業者がこの島に産廃を捨て始めたが管轄の香川県はこれを承認しあっという間に金属片、木材などが大量に棄てられ「ごみの島」になってしまった。土には有害物質が流れ込み、野焼き、大型ダンプ走行などで子供達にぜんそく被害まで出始めた。それから住民たちの壮絶なそして息の長い活動が始まり1990年になり漸く警察が不法投棄で業者を摘発。それから香川県が島民と合意した公害調停に基づき産廃・汚染土壌の搬出が始まり昨日最後の運搬船が島を出港したというもの。自分のゴミをよそにもって行く業者さらにへ理屈でそれを擁護した県。あの頃は皆の心がどこかに行っていたのだと思う。一度自然を壊し始めるとそれを元に戻すのにはとんでもないエネルギー、お金がかかる。日本中に「危険だぞ」と警鐘を鳴らした豊島事件に一区切りがついた。