3月10日 営業担当者の雑記

西行は「なにとなく春になりぬと聞く日より心にかかるみ吉野の山」と歌いましたが、愈々花々が活動開始ですね。我が家の雪柳は1週間前に数輪見かけたのですが今朝は一分咲きとでもいうのでしょうか「ちらほら」から「ぽつぽつ」程度に増えてきました。ローズマリーも青い花を付け始めました。さらにさらに近所の沈丁花がぷっくりとしたふくらみがはじけ花開きました。黄色も普通のものも。帰宅途中の香りに「悩殺」の時期がやってまいりました。心では西行のように「魂きれらるる恋もするかな」とはいつも思っているのですが実際にはそんな機会がないまま齢を重ねてきました。でも私は春この時期になると毎夜毎夜沈丁花の香りに埋もれています。何とも甘美な気持ちに襲われてしまいます。家にたどり着くまでのほんの2,300mのことですが。