2月16日 営業担当者の雑記

今日2月16日は「西行忌」。前々から死ぬ時は如月の望月のころ桜の木の下で死にたいものだといっていた通りに827年前の今日河内の弘川寺で73年の破乱の生涯を閉じた。勿論2月に桜の花が咲くわけはなく新暦に直すと3月の中旬頃のようですが。西行に付いては色んな人が本を書いており私もそのおこぼれで大好きになった一人です。一般的には花と月の歌人ということになっており確かに素晴らしい作品が沢山あります。「春ごとの花に心をなぐさめて六十路あまりの年を経にけり」と終生花を愛した歌人なのでしょうが当時の歌の流れとは少し趣が違うものも結構あります。一生を旅から旅に過ごしかの芭蕉翁も憧れたその生き方そして自分の生き方について多くの歌を分かりやすい表現で詠んでおり私のみならず多くのファンがいるようです。「雲雀たつ荒野におふる姫百合の何につくともなき心かな」あまり有名ではありませんがエリート武士だったその誇りを何時までも持ち続けている彼の生きざまがよく出ている歌として大好きなものの一つです。