2月10日 営業担当者の雑記
今日の日経夕刊「あすへの話題」に法隆寺管長大野玄妙氏が書いている文章が心に残りました。最近の気温上昇に依る気候変動は人為的なしわざとする見方が根をおろしてきた。温暖化ガスの影響で放置すると自然破壊に拍車をかけかねないのでこれに歯止めをかけようとする取り組みが盛んである。それには大いに賛成だが仏教者としてもう一枚向こうに思いをはせてみる。人は自然を壊さずには生きていけない。野山をひらき、田畑を耕し、作物を育てるといった自然と寄り添う農業でさえ原野を造りかえる営みという点で自然を壊している。即ち人はかくも深い業を背負っている。だからといって人間を嫌になり自棄的にならず限りある資源とどう向き合っていくかという考えこそが大切でこの自覚があるとないとで人間の質が大きく変わってくるというのだ。確かに人類がこの世に誕生してから今に至るまでずっと自分達が暮らしやすいように自然を変えてきた歴史があるのだからこの意識こそが最低限の人間の責任なのだろうと思います。