10月31日 営業担当者の雑記

先日日経朝刊「現代ことば考」という小欄に言語学者の井上史雄氏が西日本、方言の発達と題し記していました。私にはとても面白い内容でした。古語で使い分けていた助動詞が近世以降色んな動詞をつけて、伝わりやすく発達させ、細かい使いわけをしたがその変化・発達の仕方に東西差が生じたというのです。特に西日本では時間に関する表現がきめ細かくなる傾向があり例えば「花が散りよる」と「花が散っとる」は英語の進形と過完了形の違いに似ているとする。私達夫婦はどちらも福岡県出身で上記の表現は日常的に使っていますが関東の人には違和感があるのでしょうね。あるいは別な例「今現実にあっていること」を「ありよる」なども至極普通の用法です。主題とは少しそれた例でおもしろおかしくいわれているのが「取っとと?」「スースーす」などです。前者は「取っているの?」後者は「体が冷えてしまった」という意味です。私達の子供は全くの千葉っこですが友達からどこの出身かと聞かれるそうです。いつの間にか見に付いてしまったのですね。