8月31日 営業担当者の雑記

8月最終日。夏休みは今日が最後なのでしょうか。「夏が過ぎ風あざみ 誰のあこがれにさまよう 八月は夢花火私の心は夏模様」井上陽水が思い入れたっぷりに歌った少年時代。太陽はこころを大胆にします。照りつける熱気は感情を激しく踊らせます。飛び散る汗は脳みそを揺さぶります。何故か喧噪を好みそしてそこを離れた時の静かさ、孤独さとの落差がものすごく大きいのです。「太陽がいっぱいで最高の気分さ」とうそぶくアランドロンはやがて青い海、ヨットを残し画面から消えていきます。それまで砂の上に作ってきた夢、多分夢だったのでしょう極上の生活が一瞬にして崩れ去る瞬間。何の説明もいらない夏の終わり。「太陽がいっぱい」ルネクレマン監督は、若き日のアランドロンはそしてナポリの海はこの狂おしい夏をあのメロディーと共にしっかりと描ききりました。いつまでもこのラストシーン、アランドロンの顔と最後の景色は私の脳に焼きつきそして私はとても切なくなりました。今日で8月が終わります。