6月16日 営業担当者の雑記
毎週木曜日日経に福岡伸一氏の「動的平衡」という連載物が載っているのですが今朝は「男性の起源は女性 いばるな男」というサブタイトルが付いた内容でとても面白かったので紹介します。彼が「できそこないの男たち」という本に「生命の基本は女性であり、生命が誕生してから少なくとも最初の10億年は世界に女性しかいなかった。誰の力も借りずに女性が女性を産めた。でもこれだけだと縦糸しか紡げない。女性は欲張りなので、自分の美しさと他の女性の美しさを合わせてより美しいものを作りたくなった。そこで男性を作りだした。つまり遺伝子の「使い走り」である。」(全文引用)というのです。さらに「男性の起源それは女性なのだ」というオチに至る詩を紹介していることに触れ実はこの詩人、詩は福岡氏自身の創作であり「いばるな男」と言いたかったのだと告白し且真に受けた方がいたら伏してお詫びするというのです。彼は難しい生命の話を実に分かり易くそしてユーモアを交えて書いており私が最も好きな科学者の一人です。