6月7日 営業担当者の雑記

昨日6月5日に遡って関東甲信越地方の梅雨入りが宣言されました。雨の日が多くじめじめして体調管理が難しくちょっと油断していると食べ物に黴が生える厄介な季節がやってきました。梅雨とは揚子江沿岸、日本列島の6月上旬から7月上旬にかけて生じる雨季の事を指し梅の実が黄色く熟すことからその名がついたようです。そして旧暦の5月即ち新暦の今時分に降る雨の事を五月雨といいます。この鬱陶しい季節が意外に日本の風土を作っているのかもしれないなどと思ったりします。例えば奥の細道にも「五月雨を集めて早し最上川」あるいは「五月雨の降りのこしてや光堂」といった名句があります。芭蕉はこの季節に中尊寺金堂を見た時の印象を、濡れた青葉の中にあたかもそこだけは雨も降らず浮き上り燦然と輝いている様に見えたと表現しました。実際に雨が降ったとか金堂の周りだけ降らなかったとかそんなことではなく芭蕉の気持ちとしてはそういう状況設定である必要があったのでしょう。正に彼独特の詩的感覚の句だと思います。