3月9日 営業担当者の雑記
「一片を解き沈丁の香となりぬ:稲畑汀子」
昨日の帰宅途中家の傍までくると漂ってきました沈丁花の香り。沈香のような香りと丁字のような花を咲かせるところから付いた名前という事ですが、沈香の中でも伽羅は日本でも大昔から珍重されていたようです。丁字(クローブ)の香りは大好きなのですが花は見たことがありません。講釈はともかく昔から沈丁花の香りが大好きです。私にはこの香りはとても官能的で何かしら頭の中がもやもやしてきます。花の咲き始めと盛りの時ではその匂いが違うのでしょうか今は少し甘めの香りです。段々と薬臭さが増してくるのですがこちらのほうがもういけません。暗い道を歩いていてどこからともなく漂ってくるこの香りは私を想像の世界に引きずり込んでしまいます。女房に行ってもそんなことはないと言いますので私が唯変態性嗅覚の持ち主という事かもしれません。これからしばらくの間帰り路で私の頭は毎度おかしくなっていきます。