12月17日 営業担当者の雑記
昨日等々力渓谷は静嘉堂文庫、五島美術館の出直しだと書きましたが、実はその静嘉堂文庫美術館で大変なものに遭ったのです。元々今はやりの琳派「宗達・光琳・抱一をめぐる美の世界」と称し宗達の国宝「源氏物語関屋・澪標図屏風」が修理されて戻ってきたと言うので行ったのですが何と入口に曜変天目が展示されているではありませんか。今年の夏サントリー美術館で藤田美術館所蔵の曜変天目を見てこんなに広く大きく深い焼き物があるのかと驚いたのですが世界に三つあると言われている内のもう一つを偶然見てしまいました。何ともだらしない話ですが本当に偶々なのです。こちらの方は稲葉天目とも言われ春日の局が家光から貰ったものを嫁ぎ先の稲葉家に伝えたものだとか。藤田美術館のものが外側にも斑紋があり華やかなのに対しこちらのは内側だけでそれだけに一層宇宙の暗黒とそこに輝く星という感覚が増します。焼き物のど素人にもその素晴らしさは伝わってきます。こうなったら是非とも大徳寺龍光院にあるという三つ目の曜変天目も拝みたいものです。