10月9日 営業担当者の雑記

来週月曜日10月12日は芭蕉の命日です。今から300年程前大阪御堂筋にある「花屋」という宿で51歳の生涯を閉じました。その名前はあまりに有名ですが同時代に蕉門以外で一茶、蕪村、鬼貫など優れた俳人が沢山いたにもかかわらず何故芭蕉が圧倒的に知られるようになったのでしょうか。勿論作品自体が我々の心を打つというのが一番の理由だとは思いますがそれ以外にも弟子達に依る彼の臨終記、あるいは後年高浜虚子が俳句とはこうあるべきだと芭蕉の名前を大きく取り上げその名が一気に広まったとか色んな要因があるようです。そんな中で私は彼が終生俳句の宗匠として生き抜いたこともその要因の一つだと思います。歌枕、西行など昔の作品に精通し死の間際までその作品を磨き上げ凡作を捨てようとしたことあるいは晩年は「何時だって辞世の句だと思って一句一句作っているよ」と弟子に語っていることなどあくまでプロとしての姿勢を貫いたことである種の像が出来上がったのかなと思います。連休にもう一度彼の作品に触れてみようと思います。