10月6日 営業担当者の雑記
今日は恒例の実績報告会議。精一杯活動した結果なのでどんな批判も甘んじて受けましょう。そんな予定も組まれていますが今朝の空は突き抜ける青さです。「むかしから穴もあかずよ秋の空:鬼貫」なんともうまく詠んだものです。凡人の私などは澄んだ空気、高く真っ青な空を見上げるといよいよ秋本番だな、さて今年はどこの紅葉を見に行こうかとか、ボチボチ蕎麦の花が咲き収穫も近いとか甚だ現実的な事を思うのですがこの江戸の粋人は吸いこまれるような空を見てよくもよくも穴があかないものだなと感じたのでしょうか。確かに一色の空のどこかに渦を巻いて穴があいているととても怖いし、あるいはこんなにきれいな空を皆が見上げているのに平然としているとでも言うのでしょうか勝手な解釈ながら飛びぬけた感覚とことば遣いには感心します。ともすれば枯淡の境地などと思いがちな江戸俳句にもこんな洒脱なものがあるのですね。好きな句の一つです。