10月1日 営業担当者の雑記

今朝家の近所の庭に柿がなっているのを見つけました。先っぽが平べったいので富有柿かもしれません。そして会社の近くでも見つけました。これは先がとがっているので渋柿かもしれません。秋は果物がどれもおいしいのですがそのなかでも柿は好きなものの一つです。柿といえば子規の「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」が人口に膾炙していますが、このときの柿は御所柿だといわれています。正岡子規が故郷松山で療養し東京に戻る途中奈良に寄った時の句なんですね。病後とはいえまだ自ら動ける頃の作品で秋の風情が伝わってくる名句ですね。彼は晩年上野根岸でほとんど寝たきりになりながら創作活動を続けていましたが亡くなる前の年にも「柿食うも今年ばかりと思ひけり」と詠っています。34歳で亡くなるまでそして現在に至るまで幾多の人々に影響を与え続けた不世出の文学者。野球が日本に入ってきた頃いち早くその面白さを広め今でも上野公園球場にレリーフがある正岡子規。今朝の柿から大好きな文学者のひとり子規を思い出しました。