9月25日 営業担当者の雑記
「もしかしてやっぱり君か金木犀:大島翠木」 一昨日玄関に出たらお待ちかねの香りが漂ってきました。お隣の金木犀か家の銀木犀かは定かではありませんが慌てて女房を呼びました。もう咲いてもなんの不思議もないのですが煩いほどに咲き乱れる萩やバラに目が行き鼻が利いていなかったのでしょうか。 葉が虫に食われ大丈夫かしらと思っていた銀木犀ですが今年も見事に咲いています。金木犀ほど派手に香りを撒き散らしはしませんが少し控えめなその匂いは大好きです。匂いは時空を超えて数十年前の記憶を一瞬にして蘇らせてくれます。私が行った学校には門を入った直の所に大きな金木犀が植わっていました。当時は学生運動のさなかで新学期は秋に始まりました。多分教科書等を買って下宿に帰るところだったように思います。その香りがいつまでも残っていました。勿論その頃は金木犀の名前も知らなかったのですが、いつの間にか毎年この香を嗅ぐとその当時の事がよみがえってきます。「金木犀過ぎ去りし日の香りなりけり:佐渡谷秀一」