9月3日 営業担当者の雑記

今日も一日中営業で飛びまわっていたのですが、朝出がけ会社の門扉の脇にアブラゼミが転がっていました。この時期では普通に見る光景なのですが今日のは落ちたばかりだったのか手足をバタバタさせていました。こんなセミを見たのは初めてなのですが妙に親近感を感じてしまいました。長い間土中にありようやく地上に出てきてしっかり夏を謳歌し子孫を残し自分の役目を終えたセミ。手足を動かしていたのはあがきではなくもしかしたら私にあいさつをしてくれたのかもしれません。「ひぐらしの一つが啼けば二つ啼き山みな声となりて明けゆく:四賀光子」夏を表わす音の代表であるセミの鳴き声。そして今ほとんど往こうとしている夏。一仕事終え次の季節に移ろうとしているそんな一瞬のセミの死骸。感傷的というよりむしろ清々しいある種の爽快さを感じ勝手に頑張ってくるぞなんて声をかけてしまいました。