8月4日 営業担当者の雑記

日経新聞の「私の履歴」に倉本聰さんが出ていますが今日の話は感動しました。倉本氏が小さい頃駄菓子屋で英字ビスケットを二つ盗んだ。それを知った母親はクリスチャンのお父様と相談した。父親は彼を連れ駄菓子屋に行き店のビスケットを全部買い上げた。そして彼には一言の小言も言わなかった。数年後戦況が悪化し食糧事情が悪くなったら忘れていたビスケットがおやつに出始めた。大量にあったので1年くらい続いた。「僕は食べるたびに後ろめたいような、妙に懐かしいような、不思議な気分になった。勉強机に隠した、あのAとOはずっと捨てることができなかった。」というもの。どうしても欲しいものに誰も見ていないだろうとそっと手を伸ばしてしまった。しかしその罪悪感は何時までも残っている。両親からは全く叱られなかっただけに余計に。ご両親の素晴らしさ。